朝の通勤電車の中、私の右隣りにお年寄り(年の頃は、80才近いのではないかと思われる)の女性が腰をかけた。そのお姉さんは、小柄で痩せていて、薄いベージュのスラックに縦縞のグレーのブラウスを着て、小さなリックを膝の上に置いていた。
そして、そのお姉さんは座って間もなく、リックの中から化粧道具(コンパクト)を取り出し化粧を直し始めた。男の私から見れば、もうお化粧を気にするような、お年でもないように思えるのだが。そこは、女性、熱心に眉毛を筆でなぞっている。
まあ、身だしなみを気にするのは悪い事ではない。むしろ、このお年でも身だしなみに気を使えるのは若い証拠だ。だからこそ、このお年までお元気なのだろう。
そして、化粧を直しているくらいだから、きっと誰かに会いに行くのだろう。リックを持っているからハイキング?いや、靴は普通の靴だ。それは無い。孫にでも会いに行くのだろうか?ちょっとだけ、気になった。
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