朝の通勤風景　誰も立ち止まることのないエスカレーター

朝の通勤時、目的の駅に到着した。私はエスカレーターから１車両分、後方の扉からホームに降りる。ホームに降りた乗客たちは黙々とエスカレーターに向って歩いて行く。

エスカレータに到着すると片側は立ち止まって登って行く列になる。今朝はみんな立ち止まらずに２列で並んで歩いて登っている。めずらしいな、でも必ず誰かが立ち止まる。いつも誰が止まるか私は観察してる。

私がエスカレーターにたどり着いたとき、まだエスカレーターで立ち止まる者はいなかった。私はエスカレーターの左側を歩いて上って行く。いつもなら立ち止まっている右側の列もまだ誰も立ち止まる事なく歩き続けている。

私がエスカレーターを登り切った、右側の列も歩き続けている。思わず振り返る。エスカレーターの下の方も左右、全員が歩いてエスカレーターを上っている。えっ、２年間このエスカレーターを通勤で使い続けて初めての事だ。

だから、どうしたと言う事はないのだが、何故か感動している私がいた。すげー。今日は、いつもの疲れたオジサンやオバサンも、スマホガールもボーイも、爺ちゃんも婆ちゃんも、いなかったんだ。こんな事もあるんだなーと思った。

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