(写真出典:O-DAN)
私は、歯の磨き過ぎで歯の根元が削れてしまっている。そこにセメントを埋めてもらうために今日はとある病院の歯科に通院しに来た。
診療台に座り椅子が後ろに倒された。口を開ける。歯科の先生がドリルを前歯に当てた。「詰める前に少し削りますね。」前歯の裏側にドリルが当った瞬間、ぽろっと口の奥に何かが当たった。
えっ?詰め物が取れた?前歯に詰め物なんかしていない。前歯が欠けた?なんだろう?ドクターの動きも止まっている。しばらくして歯科医の先生が言った。「出せますか?」
口の奥に何かが当たった。呑み込んでいない。たぶん出せるだろう。倒された椅子が戻され、うがい台に口の中のものを吐き出そうとするが、何も出てこない???飲み込んだ覚えも、感覚もない。
私は、先生に尋ねた。「何が落ちたんですか?」、先生「ドリルの先のピンが落ちました。」、「えっ?」、「確かに口の中に何か当たった(落ちて来た)んですが、何も出てきません。」
(写真出典:O-DAN)
吸引機も調べたが、吸引したものの中には、ピンはなかった。と言うことは?飲んだ?私「飲んだ覚えはないのですが?」、先生「反射で飲み込んでしまうこともあります。」
なるほど。やはり飲み込んだのか?私「これ飲んじゃったらどうなりますかね?」、先生「食道に入れば下から出てきますが、気管支に入ると危ないです。でも、気管支に入れば咳き込んだりするはずですが?」
特に、今のところ何とも無いが、飲んだピンがどこにあるのか気になる。先生「内科でレントゲン取ってもらいましょう。」、私「これって、医療事故ですか?」、先生「いいえ、インシデントです。」、私「んっ??」(どういう意味なのかよくわからない。)
とにかく、レントゲン等の医療費は、病院の負担になるとのこと。とりあえずレントゲンを撮ってもらうことにした。
内科に移動し、レントゲンを撮る。映っていない。内科の先生「ちっちゃなものなので、レントゲンには映りにくかったのかもしれません。CTを撮ってみましょう。」
CTを撮った。やはり、何も映っていない。内科の先生「体の中にはありません。」、私(心の声)「マジか?消えたドリルのピン。ピンはどこに消えたのだろう?謎だ。」
歯科から付き添ってくれた看護師さんが歯科に電話をしている「吸引機のホースの中を見てください。」そして、吸引機のホースの途中に引っかかっていた歯科のドリルのピンが見つかった。めでたし、めでたし??
まっ、とにかくピンが出て来てよかった。何事もなかったとは言うものの、私の胸部と腹部のレントゲンとCT、午前中の半日が無駄になった。職場には、経過と結果を報告し、半日の休暇届を出した。これは、インシデントです。事故の一歩手前だったのですから。
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